太陽光発電システムの搭載をきっかけとした雨漏りトラブルを予防するための新部材「ミクマリップ」が登場した。開発を手掛けたのは、雨漏り診断士の育成などを行う雨漏り診断士協会(東京都新宿区)。同協会ではこのたび実際に施工を行い、設置方法、効果等の実装実験を行うための施工協力会社を募集している。首都圏エリアで、太陽光発電システムの設計・施工を行っている企業が主な対象となる。
開発した雨漏り予防商品は「ミクマリップ」というステンレス部材。これを太陽光発電パネルを搭載する際に用いられるアンカーの上に覆いかぶせることで雨水の侵入を防ぐ。
アンカー部材の上に雨漏り予防部材の「ミクマリップ」をかぶせることで、雨水の侵入を防ぐ
アンカーは直接屋根にビスで穴を開けて止めつけ、シーリング材で保護するのが一般的な工法だが、同協会の蓮見恵一会長は「シーリング材は10年くらい経つと切れて、そこに雨が当たれば雨漏りにつながります。開発した部材をアンカーにかぶせてしまえば、雨が当たらなくなりますのでシーリングが切れても雨漏りしません」と話す。
同協会には太陽光発電システムを設置したことで雨漏りしたなどの相談が消費者から寄せられている。また、太陽光発電の施工を行う事業者からも、雨漏りしない工法が知りたいといった問い合わせも増えている。
今回募集する施工店とともに、実際に開発した雨漏り予防工法を検証し、施工業者への普及を図っていく。

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