| 〝泥だし”急務もヒト・モノ不足 【宮城県石巻市】 |
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| 掲載号: 981号(6/14)13面 | |||
〝泥だし”急務もヒト・モノ不足 【宮城県石巻市】≪ 宮城県石巻市 取材ルポ ≫ 宮城県石巻市に入ると、長靴を履き、手にスコップとどのう袋をもったさまざまな団体に出くわす。彼らは津波の濁流を受けた建物から瓦礫を撤去し、堆積した泥のかき出し作業を行っている。全壊は免れたもののこの泥と瓦礫によって避難所から戻れない生活者は1万世帯以上あるとも言われる。 吉野町で泥だし作業中のSさん宅(2階建て戸建住宅・写真(1)参照)に行ってみると、1階部分の床がすべてはがされていた。泥だしを依頼した家主は二ヶ月以上たった今も1階部分は使えず「しかたなく2階で生活している」と話す。
Sさんの家の壁には津波が襲った高さを示す跡が壁に残っており、その高さは1m70cm。何とか高台に避難して一命を取り留めたが、家に戻ってみると1階部分は使えない状態になっていた。1階の生活の根幹となる空間、リビング、キッチン、浴室が使えなくなり、「一刻も早く泥をかき出して欲しい」と話す。 コンクリート基礎部分を見てみるとすべて泥でびっしりと埋め尽くされ、厚さも5〜8センチほどあった。泥には石油燃料や建材のくず、魚の死骸などさまざまなものが混ざっていたのか、黒く粘着性があり、2ヶ月が経過したにもかかわらず乾いていなかった。 現場で作業を行っているリーダーに話を聞くと「作業はまず床を剥がし、スコップで泥をすくい、袋に詰め込んで外へ運ぶという単純なものですがかなりの重労働」と話す。彼は元々ほたて、ほやの水産加工の仕事をしていたが、工場が流され、今は泥だしの仕事をしているという。 この泥だし作業を行う団体NPO法人国際ボランティアセンター山形では作業は4人1組のチームで1日5時間作業し、2日間で1つの家の作業を終える。時間は7時30分~12時30分、あるいは、12時30分~5時30分のいずれかで作業にはいる。スタッフは地元で被災し、仕事を失った人を募集して行っており、時給800円が支払われる。石巻市は水産加工が主な産業でその多くは被災し操業再開がままならない状況で、市内の失業率は7割を超えるともいわれる。雇用創出も重要な課題として未だ残されており復興支援とあわせた仕組みが今後より一層求められてくる。 一方、全国から集まったボランティアの活動によって、同じく泥出し作業を行っている石巻災害復興支援協議会やボランティアセンターでは、これまですでに7000件以上の泥出し作業を行ってきたが、今も数百件の順番待ちがある状態で、いったいいつになったら終えられるのか分からない。人手はもちろん道具も足りない状況で、下記リストは、今必要な道具リストだ。是非協力して欲しい。
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