瓦4300枚の撤去作業で貢献 スペースアップ【本社・大阪府大阪市】 PDF 印刷 Eメール
掲載号: 986号(7/19)9面   

瓦4300枚の撤去作業で貢献 スペースアップ【本社・大阪府大阪市】

≪リフォーム会社の被災地支援≫

リフォーム会社の被災地支援活動をレポートする。取り上げるのは大阪のリフォーム会社スペースアップ(本社・大阪府大阪市)。同社では被災した寺の瓦、4300枚を撤去する支援を行った。

スペースアップは瓦の撤去作業を行った
▲27名で被災地域の支援を行った


スペースアップが支援に訪れたのは宮城県石巻市桃浦 。 ここは70世帯が津波で一気に流され跡形もなくなった被害の大きなエリアだ。町のシンボル、洞仙寺も一階部分の骨組みが流され屋根は無残な形でへたってしまったほどだ。しかし、周囲が瓦礫の山と化す中で、屋根に載る瓦には大きな被害はなくきれいに残されていた。

同社の赤石幸彦取締役本部長は5月に現地入りした際、偶然にもこの寺の存在を知る。住職は奇跡的に津波の被害を受けなかったこの瓦を「復興のシンボル」として屋根から取りはずして残したいと希望していた。だが、この危険なエリアにはボランティアは派遣されず、自衛隊も市街地を優先しているため、来てくれる見通しがたたないと悩んでいたという。

話を聞いた赤石氏は「建築のプロのリフォーム会社こそできる支援」と会社をあげて撤去作業を行うと約束。支援を通じて社員みんなに「団結する力」を体験してもらうためにも引きうけた。

それから1ヵ月後、大阪・東京の各支店から27名が現地に入り43000枚の撤去に取り掛かった。「リーダーは笛をぶら下げていて、余震が来たらピーっと鳴らして避難するルールで作業しました。ここは海からも近いので不安もありましたし、瓦を一枚一枚割らないように取り除く作業は体力的にもかなり大変でしたが、社員はいつもリフォームの現場作業に慣れているので誰一人けがをすることなく完了しました」(同氏)。

下ろした瓦の裏には社員全員が復興のメッセージを書き込み、早期の復興を願った。「今後は現地の雇用創出につながるような支援も行っていきたい」と話す。


スペースアップは瓦の撤去作業を行った
▲余震が続く中、瓦を一枚一枚取りはずしていった

スペースアップ

 
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