未経験者を採用し、半年で職人育成 年間休日は3割増
ニチエネ◎主な取り組み研修センターで施工の技術を習得できる年間休日を120日に増やし、仕事とプライベートを両立しやすく研修センターで施工の技術を学ぶ自社運営の採用サイトも活用菅井真吾専務取締役全国的に職人不足が深刻化するなか、自社職人の採用に注力しているリフォーム会社が増えている。ニチエネ(東京都港区)は未経験から手に職をつけられることをアピールし、応募数を確保。プロタイムズ総合研究所(東京都府中市)は福利厚生の拡充に取り組んでいる。未経験者を採用し、半年で育成年間休日は3割増50人の職人が在籍ニチエネは不動産管理会社や賃貸オーナー向けに、給湯器やエアコンなどの住宅設備機器の交換や修理を行っている。2025年3月期の会社全体売上高は約95億円。小規模な工事も含めて年間に約8万件の工事を行っている。同社には元請けから大量に設備の修理依頼が寄せられる。修理依頼にスピーディに対応できるかどうかが経営課題だ。特に夏場のエアコン、冬場の給湯器の修理は極力早く対応しなければ、元請けや居住者の暮らしに影響が出る。職人が独立したり離職したりするケースもあり、安定した職人数の確保が最重要となっている。自社職人を確保するために行っている取り組みは主に2つ。1つ目は「未経験でも手に職をつけられる」点を強くアピールしていることだ。同社は東京都八王子市に職人の研修センターを設けており、入社後は通常の業務に従事しながら、週に2〜3回の頻度で同施設に通う。
更新日:2025年12月05日
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【業種別リフォーム売上ランキング2025】小売首位は920億円のヤマダ、総合リフォーム1位はニッカ
本紙はリフォーム業を手掛ける事業者を8業種に分類し、それぞれ売上高の高い順にランキング化した。8業種はビルダー・工務店、総合リフォーム店、不動産・デベロッパー・ゼネコン、専門工事店、エネルギー(ガス・電気)、ハウスメーカー、小売、賃貸を指す。住不、断熱注力へ8業種のトップのうち、全業種が増収という結果となった。総合リフォーム店1位はニッカホームグループ(愛知県名古屋市)だった。リフォーム売上高は対前年比7%増の643億1000万円を記録。同グループの中核企業であるニッカホーム(同)では、全国出店を加速している。2025年には5月に大阪府に大型店の門真ショールーム、10月に静岡県に小型店の焼津ショールームを開設するなど、北海道から九州まで15店舗を新たに出店した。2028年までに全国167店舗の体制を目指す。ビルダー・工務店のトップで、戸建てやマンションの分譲事業などを手掛ける飯田グループホールディングス(東京都武蔵野市)は、対前年比17%増の321億円を売り上げた。専門工事店の1位の外装リフォームを主軸に展開するオンテックスグループ(大阪府大阪市)は対前年比15%増の220億円だった。不動産・ゼネコン・デベロッパーのトップは、「新築そっくりさん」を展開する住友不動産グループ(東京都新宿区)だった。売上高は対前年比5%増の1180億5000万円を記録した。住友不動産(同)は住友不動産本体にあった「新築そっくりさん」関連部門を統合・分社化して2024年10月住友不動産ハウジング(同)を設立した。現在は断熱改修に注力、さらに事業規模を拡大させていく考えだ。
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