トイレは節水便器4リットル時代へ PDF 印刷 Eメール
掲載号: 972号(4/5)25面   

トイレは節水便器4リットル時代へ

節水トイレがいよいよ4リットル時代に突入している。昨年8月、TOTOが4.8リットルタイプを発売したのに続いて、INAXはこのほど4.0リットル式を投入した。そこで今回、改めて日本のトイレ節水化の歴史を振り返ってみよう。


13ℓタイプに比べて7割節水

水洗トイレが家庭にも普及し始めたのは1960年代。当時の流水量は16~20リットルだった。1970年代に入ると、水需要の高まりと共に水不足が深刻化。節水化が急務となり、13リットルのタイプが登場した。2けたの壁が破られたのは、8リットルタイプが登場した1990年代に入ってからだ。その後は大きく節水化が進み、2000年以降は5リットルタイプも登場した。2006年以降はトイレメーカー5社全てが6リットル以下の節水便器を販売している。


約70%節水可能に

家庭で最も多く水を使う場所はトイレで、全体の28%を占めている(表2参照)。トイレは故障が少ないせいもあり、いまだに13リットルタイプを使う家庭も多いが、これと4リットルタイプとを比較すると、年間流水量は73%、年間コストにして1万4,700円の節約になる(表1参照)。

日本衛生設備機器工業会によると、6リットル以下の節水便器の出荷台数は昨年1月末、500万台を突破し普及率は7%を超えたという。同工業会では今年、普及率が10%になると見込んでいる。4リットルタイプは大きな話題となっているほか、INAXは女性をターゲットとした大々的なマーケティング活動も行っている。こうした活動もあいまって、節水便器の普及率はさらに上がっていくことが見込まれる。


トイレは節水


■ トイレを変える技術 ■

節水トイレ史に残る、5リットルの壁を破ることになった技術がTOTO「ツイントルネード洗浄」だ。便器のリム面から水平方向に便器ボウル面全体を洗浄する渦と、ボウルの下方にあるサイドゼット穴から出る垂直方向の渦の2つの洗浄の融合により、強力な旋回流を発生させて汚物を流す。

INAXの4リットル洗浄を実現しているのは「ECO4」だ。「SATIS」の場合は、ブースターに蓄圧された水で便鉢を強力に洗浄し、溜水面はサイホン式の広さを確保することで洗い流す。「アメージュZ」は、タンク式無電源「エアドライブユニット」で強力なサイホン現象を発生させ、4リットルをフル活用して上から洗浄する。いずれも強力な水流を発生させる独自技術が、少量洗浄を可能にした。


トイレは節水


 
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