キツタカ 橘高勝人社長(中央)と建具プロジェクトのメンバー
畳・襖の総合メーカー、キツタカ(東京都大田区)がオリジナルの建具と床材の事業を本格的に開始した。大手メーカーに匹敵する品質を低価格で実現。売上高10億円の事業に成長させたい考えだ。橘高勝人社長に、新事業の展望と新商品の特徴について聞いた。
傷に強い塗装面材ドア
――オリジナル建具開発の経緯は。
広島県福山市の木工会社と直接提携できることになり、今春、社内に「建具プロジェクト」を立ち上げました。半年かけて商品開発を進め、大手メーカーに劣らない品質で、なおかつ値段も安いこだわりの建具が完成。今月1日から発売しています。
――こだわった点はどこですか。
一番こだわったのは表面仕上げです。傷が付きにくく反りにくい塗装面材のプレミアム仕様と、丈夫で値段も手ごろなシート面材のスタンダード仕様の2つのグレードをそろえました。エンドユーザー向けには、VOC(揮発性溶剤)不使用の安心・安全な木質用塗料を使った、高意匠のプレミアム仕様を。賃貸物件などで予算を抑えたい場合はスタンダード仕様をお勧めします。
――価格も安く設定しているそうですね。
スタンダード仕様では、一本当たり材工一式で1万7000円ほど、本体のみで1万3000円ほどで提供します。プレミアム仕様ならおよそ2000円アップになります。大手の他社さんと比較して1本当たり4000円くらいの差別化ができます。
――リフォームでの1本単位の注文にも対応しますか。
「畳1枚から心を込めて」が当社のポリシーですから、建具も1本から当然やらせていただきます。さらに、ドア本体と枠セットでハウスメーカーさんなどにも卸していきます。
オリジナルの木製室内ドア

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