セカイエ 髙間舘紘平 社長
リフォームのネット通販サイト「リノコ」を運営するセカイエ(大阪府大阪市)が新体制による事業拡大に動きだす。グリー(東京都港区)との関係を解消し、不動産売却一括査定サイト「イエイ」を運営するQ(東京都港区)と合併、社名をセカイエとした。体制が変わる中、今期売上高は不動産サイト分も含め約40億円を見込む。今後の展開と、これからのwebリフォームの先行きについて、髙間舘紘平社長に聞いた。
今期40億円へ
――グリーとの関係を解消し、新体制となってから約半年経過しました。リノコの現状はいかがでしょう。
リノコは今期、単月黒字は出ています。今期はリノコ事業単体で20億~25億円の売り上げを計画していますが、年間を通じて黒字化しそうです。今、リノコは新たな開発を行っていることもあり広告を減らしているのですが、いずれシステムが整う予定。その後、web広告を以前の数字に戻し、さらにラジオCMも始める予定ですから、そうなれば来年6月の決算では、「イエイ」も含め、売上高40億円は達成できると見込んでいます。
――リノコの新たな開発とは。
リノコの中で相見積もりができるようにします。リノコは「商品+工事費+保証」のパック価格で販売していますが、大掛かりな工事になると価格が業者によって異なってきますし、パッケージ化されていない商品のニーズもある。そうしたメニューの相見積もりをリノコでできないか、という要望が多かったので開発に着手しました。
――複合工事が増えてきているということでしょうか。
壁紙、キッチンのような単品メニューが相変わらず多いのですが、中でも水まわりのオーダーが増えていて、そうなると「ついでに壁紙も...」といった複合工事になるケースも少なくありません。比率としては、全売上高の半数程度が水まわり。その中の30%くらいは見積もりが必要になります。パッケージだけで完結できていない商品がけっこうありますし、そうした複合工事は単価も100万円~150万円くらいと高いのです。
パッケージ商品以外のニーズが拡大
不動産売却+リフォームも
――不動産売却の一括査定サイト「イエイ」との連携はどうなっていますか。

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