・国交省が建設業界に女性の進出を促進、現場で働く女性に声を聞いた
・KMユナイテッドの浦西さんは、女性職人のロールモデルを目指して働く
・将来は職長となり、男性の現場環境を含めて改善することを目指す
KMユナイテッド 塗装職人 浦西明日香さん
「悔しくて泣くこともあるけど、それだって楽しい」
建設現場で働く女性の姿を見ることが、少しずつ増えてきた。国土交通省では、2019年までに建設関連の仕事をする女性を16年の10万人から20万人まで増やそうとしている。働く女性職人たちは、何を思って現場にいるのだろうか。大阪の老舗塗装会社竹延の子会社、KMユナイテッド(大阪市)で職人として5年前から働く浦西明日香さん(28歳)に話を聞いた。
きっかけは派遣の仕事
――女性職人の方に取材をするのは初めてです。なぜこの仕事をしようと思ったのですか?
大学を卒業した後、アニメ制作会社の制作進行の仕事をしました。そこはすぐ辞めちゃったんですけど、そこで「私、アートが好きやな」と気付いて。
次の仕事を探しているときに、テーマパークのペイントをする派遣の仕事があったんです。おしゃれな仕事のイメージをしていたのに、そこでいきなり現場に行けってなった。その仕事は面白かったんですけど、どうしても美大出身とか美術の知識がある人が優遇されて、なかなか仕事が回ってこなかった。こういう塗装の仕事とか、もっとできんかなと思って探しているときに、今の会社の求人を見つけました。
――現場の仕事というと、どうしてもきつかったり危険だったりというイメージがあります。家族に反対されたりしませんでしたか?

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