河合工務店(東京都中野区)は、山林での伐採を間近で見られるバスツアーを開催している。イベントを通じてユーザーとの関係を深め、リフォームの受注にもつなげている。
昨年の第6回ツアーの様子
「家は建てておしまいではなく、お客様との関係を長く続けていかなければなりません。家族で参加される方も多く、とても好評です」(河合稔社長)
ツアーの参加者は、OBを中心に80人ほど。当日は2、3台のバスに分乗し、栃木県大田原市黒羽にある同社が保有する5000坪ほどの山林へ向かう。
林業を営むプロが、直径約30cm、樹齢50年ほどの杉の木を切る。15mほどの丸太を切り出せる木が倒れる様は圧巻。参加者が建てる家の大黒柱に使う木を切ることもあり、その際は、ユーザーが自分の木にお神酒をかけてお清めを行う。伐採見学の他に植林や木材の加工場の見学を行うこともある。
切り出された原木は加工場へ運ばれる。熱心なユーザーは、加工場へ同伴し、皮むきまで行う。完成した木材は、住宅の柱や梁の他、フローリングなどに加工される。
同社は、国産材の使用にこだわっており、木材の買い付けも行う。階段の板を、全て異なる種類のものにするといった工夫を凝らしている。
「買い付けに行くと、天然のしぼり丸太など面白い木材が手に入ります。それらを造作棚や柱といった目に付く部分に使います。また、端材で小物を作り、お客様にプレゼントしています」(河合社長)

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