節目や木目に味わい
杉は傷つきやすく、フローリングには不向き―――。そんな常識を覆す商品を製作しているのが、家具インテリアの製造販売を手掛ける飛騨産業(岐阜県高山市)。同社の家具製造技術を応用した商品づくりに、建築・木材関係者らが注目している。
節目を残しながらも硬度を持つのが特徴
同社が用いているのが、木材の加熱圧縮技術。木材を蒸して軟らかくしたのち、加熱しながらプレスすることで、表面硬度を向上させることが可能。同社はこうして、軟らかく強度の低い杉材を家具に利用してきた。
「弊社代表の岡田贊三が、荒れ放題になっている日本の杉林を再生しようとしたのが始まりです。手間のかかる加工方法ですが、杉ならではの節目や木目を楽しむことができます」(東日本営業所・中村充所長)

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