住宅リフォーム推進協議会(東京都千代田区)はこのほど、「住宅の長寿命化リフォームシンポジウム」を開催した。14回目となる今回のテーマは「健康で快適な暮らしをリフォームで実現!」。温熱環境向上や省エネ改修の事例を、リフォーム会社3社が紹介した。事例発表を行ったのは、田中住建(東京都府中市)、スペースマイン(奈良県大和郡山市)、サンプロ(長野県塩尻市)。健康につながる性能向上、省エネリフォームの最前線の事例が集まった。
当日のパネルディスカッションの様子
事例1
サーモカメラで効果訴求
田中住建(東京都府中市)
田中住建が発表したのは、同社の断熱改修の提案方法。同社は、大きく2つのツールを活用する。1つは、J建築システム(北海道札幌市)が開発した断熱診断システム「JJJ断熱診断システム」の活用だ。
このシステムは、サーモカメラで壁、床、天井を実測し、1次エネルギーと冷暖房コストのシミュレーションを行うもの。これにより、断熱改修でどれだけ月間、年間の光熱費が変わるのかや、室内の温度差を数値化する。
また、山梨県の河口湖にある築36年の体感ショールーム兼モデルハウスも活用する。所在地の標高は約1200メートルと高く、1日の中でも温度差が大きいのが特徴。そこでリフォーム前の2021年5月とリフォーム後の2023年5月で、時間別の室内温度を測定。その違いやデータを用意している。断熱リフォームを検討する施主を連れていき、実際に体感、納得してもらうことで性能向上リフォームを受注する。
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