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街と暮らし再生機構(神奈川県川崎市)は、会員企業のサーモアドベンチャー(茨城県土浦市)と共同で、新たな資格「結露診断士」を昨年11月に創設した。
建築物における結露の発生メカニズムから診断・予防までを体系的に学ぶもので、近年、住宅業界で課題となっている夏型結露にも対応した「結露の専門家」の育成を目的としている。
資格創設の背景には、近年の猛暑に伴う結露被害の変質がある。例えば東京都における8月の露点温度は、1984年から2024年までの40年間で約4度上昇しており、これは40年前よりもわずかな温度低下で結露が始まる状態にあることを意味している。これにより、屋外の高温多湿な空気が冷房で冷やされた室内に侵入することで発生する夏型結露が全国で増加傾向にある。
こうした夏型結露はカビを発生させる原因となるが、従来の冬季対策だけでは防ぎきれない。結露予防のためには、適切な資材選定や暮らし方のアドバイスなどが必要な一方、夏型結露の知見がある住宅事業者は少ない。原因不明のカビによるクレームやトラブルを回避するためにも専門知識の普及と現場での対応力向上が喫緊の課題だ。
同資格では近年の結露に見られる傾向や人体への悪影響といった基礎知識から、予防診断などの実務的な内容までを体系的に学ぶことができる。リフォーム事業者や設計事務所などの専門業者のみならず、消費者までを幅広く対象としており、夏型結露の認知拡大と実践的な測定まで可能な技術者の育成を目指す。
今回の資格創設についてサーモアドベンチャーの高橋義則社長は「結露の原因はさまざまで、原因究明までに時間がかかることが多いです。リフォームの現場でも暮らし方の説明責任が評価を分けるケースが見込まれるため、適切な説明ができるように受講していただきたい」と語る。
同資格は、所定の講習を受けたあと、試験に合格することで取得できる。講習はダウンロードしたテキストと動画視聴で完結するe-ラーニング形式。動画は、受講開始から3カ月以内であれば何度でも視聴可能で、繰り返し学習することで理解度を深められる。直近1年で1000名の受講を目標としており、結露とカビの正しい知識が業界の一般常識となることを目指す。受講費用は試験料込みで3万3000円(税込)。
サーモアドベンチャー 高橋義則社長
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