アドカラーズ(埼玉県さいたま市)は設立2期目にして1億5000万円を売り上げた。今期の売上はすでに3億円を見込む。一番の特徴は、見積もり時に原価を公開していることだ。またエリアは全国が対象。オンラインで見積もりを出し、現地の職人に連絡を取る。
顧客の不安払拭、利益に理解促す
安売りはしない
冨岡龍也社長
平均受注単価は約200万円、昨年は70件以上の工事を受注した。受注件数のうち8割が店舗改修など、約2割が住宅リフォームだ。
同社では見積もりの段階で顧客に原価を公開している。キッチンの見積もりならば、商品の原価、職人による施工費などに加え、30%程度で設定している同社の利益分まで公開する。「ぼったくり」ではない妥当な価格であることを伝え、顧客の不安を払拭するためだ。原価を見せても「値下げ交渉はされない」と冨岡龍也社長は話す。
「原価を出しているだけで、うちは安いわけじゃないです。会社として利益を出すことは当たり前だと話します。その上で原価やうちの利益を全て見せる。値下げ交渉されちゃうのは、例えば100万円の支払い費用のうちいくらが利益なのか、お客様がわかっていないから。わからないと『ぼったくりじゃないか』と考えてしまう。建築の利益率はだいたい3割だと知ると、お客様が思っているより儲かっていないんだな、となる」(冨岡社長)

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