風評被害を訴える
「陶器瓦の屋根は重たいから地震が起きると家が倒れる、こんな報道は誤りだ」。陶器瓦のメーカーや施工店などで構成される全国陶器瓦工業組合連合会(東京都千代田区)は4月26日、瓦屋根が地震に弱いかどうかの実験シミュレーション結果を発表した。調査によれば、耐震補強していない家では、瓦が重くても軽くても地震の被害を受けることが分かった。
同会では大震災発生時に「瓦が重いから住宅が倒壊した」との報道を問題視。小林秋穂専務理事は「風評被害により、瓦から軽量屋根に変えるなど『瓦離れ』が起きている」と指摘する。同会によると1994年の瓦の出荷量は12億8000万枚あったが、2016年は3億6000万枚に減少。新築着工数が減っていることも関係しているが、大地震時の誤解を生む報道もかなりの影響があると分析している。

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