壁材 「カラリッチ」
時代とともに住宅では気密性が求められ、その代償として湿気やカビに悩む家庭も多い。ひと昔の日本住宅は土や植物繊維を左官材料とした塗り壁が一般的で、これらは調湿機能を持ち、日本の気候風土に適していた。夏場は高温多湿、冬は乾燥と結露など悩みの多い日本の住宅。塗り壁が担っていた吸湿・放湿性能を持つ内壁素材が人気を集めている。
エーアンドエーマテリアル(神奈川県横浜市)は、優れた調湿機能を持つ内装用建材「カラリッチ」を発売した。
新商品カラリッチは、セメントやけい酸カルシウムを主成分に新たに開発された調湿機能に優れた建材だ。梅雨の時期など室内が多湿の時には湿気を吸収して結露の発生を防ぎ、乾燥時には建材が吸収していた湿気を放出することで、一年中適度で快適な室内環境を保つことができる。
キッチンや浴室など水まわりはとくに湿気が溜まりやすく、カビが発生しやすい場所だ。カビは喘息やアトピー性皮膚炎、鼻炎などのアレルギー症状と関わりが深いという指摘もある。室内の空気の流れが滞りがちな場所には湿気がたまりやすく、とくに注意が必要だ。
カラリッチは、社団法人日本建材・住宅設備産業協会の認定による「調湿建材マーク」を取得している。協会の基準となっている放湿量は、12時間の吸湿量の70%以上であることが定められているが、カラリッチではそれ以上の86%と高い性能を誇る(調湿建材表示マークの適用は、表面仕上げをしない素地仕上げが基準対象)。
さらにカラリッチは、シックハウス症候群の原因とされるホルムアルデヒド等のVOC(揮発性有機化合物)の吸着・固定化、アンモニアの吸着効果があり、軽量で衝撃に強い。このほかにも多孔質構造から、人が不快に感じるタバコ臭、トイレ臭、ペット臭、生ごみの腐敗臭等を吸着し、悪臭気を軽減してくれる。標準的な曲げ(タテ)の強度7~10N/m㎡に対し、カラリッチは12 N/m㎡と、曲げの強度でも基準を上回っている。
カラリッチの価格は、一平米あたり2500円。
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