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「TDYリモデルスマイル作品コンテスト2024」の、家族の想いを動かすリモデル部門で最優秀賞となったのが、サンプロ(長野県塩尻市)の事例「壊すか残すか、葛藤を乗り越えた古民家リノベーション」である。建て替えも検討しながら残すこととなった築200年の古民家が、情緒を残しつつ明るくモダンな家として生まれ変わった。
趣ありの構造体×現代デザイン
断熱サッシ交換で
縁側ゼロを実現
立派な柱や梁に馴染むように、インテリアもサンプロがトータルコーディネートした
諏訪湖を一望できる土地に立つ、江戸時代末期に建てられた築200年200平米強の古民家。70代の母親が一人で暮ら していたが、40代の娘夫婦と同居することになり、トイレや雨どい、物置などの小工事を断続的に行っていたサンプロに相談が来た。雨漏りや不陸、よろびなど、建物の老朽化が進んでいたため娘夫婦は新築を希望した。だが、「自分の代で建て替えるのは忍びない」という母親の強い想いによって、土台の入れ替えから断熱、間取り変更までの大々的なリノベーションを行うことになった。
1階は南向きの玄関から時計回りに、取次、上座敷、下座敷、寝間、座敷、台所という来客前提の間取りだったが、家族主体のレイアウトに変更。南向きの台所と座敷と寝間の一部をつなげ、縁側もなくして広いLDKにした。サッシを幅広のYKK APの断熱サッシに替え、縁側の障子を取り払ったことで、美しい庭をいつでも眺めることができるようになった。また、日が入りにくかった室内は見違えるように明るくなった。
立派な柱や梁、長押はそのまま残し、色味が揃うようにキッチンは木目調の濃いブラウンのザ・クラッソ(TOTO)をセレクト。一方で壁は白、床は明るめのトーンのフローリングを選んだことで、重くなり過ぎずモダンな雰囲気に仕上がった。

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