防災金属瓦「風雅」
地震で揺れても、柱や梁を傷めにくい軽量の瓦
東日本大震災以降に開発、瓦不足にも貢献
従来の瓦の雰囲気をそのままに、瓦の短所を改善した防災金属瓦「風雅」。「震災以降、瓦が入手困難な状況下で、新しいタイプの瓦として開発しました。屋根の重量を少しでも軽減したいという要望に応え、軽くて和風テイストの金属瓦です」とディートレーディング(東京都中央区)の安達智専務が話す。
本瓦と同様に、雨水をうまく外部に排出する雨仕舞いをしっかり仕上げることで、部分的補修も可能だ。
職人の技能を必要とする本瓦に比べ、施工作業が簡単なため、修理などに要する時間も短縮できる。
従来の7分の1の軽さ
「風雅」は、さびに強いジンカリウム鋼板を機材とし、屋根材は1㎡当たり約7㎏。重量は従来の陶器瓦と比べて約7分の1。こうした軽量化により、地震の揺れを緩和し、長期的に建物の柱や梁に負担をかけないといったメリットがある。
自然石粒層の効果
表面に施された石粒により、基材鋼板へ熱が伝わりづらく、屋根と屋根下地間にある空気の層が屋根面の熱を伝えにくい。夏の炎天下でも屋内は快適な空間を生み出す。石粒を700℃の高熱で焼成し、陶器瓦と同様にセラミックコーティングしているので、美観を長い期間維持できる。
そのほかにも石粒は、雨粒を細かく拡散させ、金属屋根独特の音も抑制するなど遮音性にも優れている。
釘打ち工法で強風にも強い
本体の正面から瓦桟へしっかり釘打ちをする工法により、台風や強い風にも耐えられる設計。
また、表面に施された自然石粒の凹凸が、屋根材の結合部で発生しやすい毛細管現象や水の横走りを抑える効果もあり、これにより優れた防水性も期待できる。
ディートレーディング (東京都中央区)

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