「リフォームこそが脱炭素に不可欠」。こう説くのは、福岡県で年30件の断熱改修を手掛けるエコワークス(福岡市・年商38億円)の小山貴史社長だ。昨年、政府が開催した「GX実行会議」(※1)に、中小工務店の代表者として呼ばれた同社長。首相や有識者、経済団体代表を前に、省エネ改修の重要性を訴えた。
くらしGX、中小企業が担い手に
GX実行会議でエコワークスの解説に耳を傾ける岸田文雄首相
首相「窓改修に投資する」
「GXに効果的なのは省エネリフォームです。国の補助金が活用でき、かつ費用対効果が高い」。小山社長は政府要人の前でこう説いた。事例として挙げたのは、断熱窓への改修。そしてエコキュート(ヒートポンプ給湯機)の設置だ。
岸田文雄首相は次のように回答した。「エコワークスの小山社長から、くらし分野のGXが国民生活にとってどれほどの効果をもたらすのか、分かりやすくご紹介をいただきました。断熱窓への改修、高効率給湯器など、国民一人一人の生活が快適で、さらには家計の負担軽減につながるような投資を集中的に進めてまいります」
過日、環境省は2024年も前年に続き開口部の断熱改修を促す補助金「先進的窓リノベ事業」を実施すると発表した。予算総額は前年比35%増で、最大200万円という高額補助も維持されることになった。「総理が『断熱窓への改修』という言葉を発したのは史上初めてのこと。過去最大級の補助金でこの2、3年のうちがチャンスです」と小山社長は話す。
- 国は「先進的窓リノベ事業」を実施
(※)リフォーム事業者が申請し、住宅所有者等に全額還元

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