年間を通じ一番売り上げることもある新春イベント。初売り大特価商品を目当てに来る客、抽選会や福袋などのお正月企画につられて来場する客などで賑わう。2014年も例年と同じく第2週目の3連休で開催する会社が多かった。消費税増税前のラストチャンスを訴え、例年より多く集客できた会社がある一方で、3月末までの工事がすでにいっぱいのために、あえて控えめに開催した会社も見受けられた。
広島産かき、先着300名に提供
広島市のカスケホームでは、目玉企画となった最新設備の大特価市に加え、屋台や陶器市、マグロ解体ショー、大餅つき大会など盛りだくさんの企画で過去最高の260組を集客した。
また、例年約3000名が来場する人気のサン・リフォームの新春イベントでも、昨年の960組を上回る990組が来場。今年は恒例のマグロ解体ショーが業者の都合で取りやめになった代わりに、広島地御前かきが先着300名にプレセントされ、マグロ同様、好評だったようだ。同社の中村壽秀社長は「2月いっぱいは工事が詰まっているため、今回は営業をほとんどかけなかった。お客様還元祭に徹底して行った」と話している。
長崎市のすまいるリフォーム(中村工務店)も、併催した外壁塗装セミナーの参加者に足場代を半額にするなど工夫を凝らし、例年より多い来場者数を達成した。
客寄せやめ、ゆっくり商談で現調率アップ
一方、佐賀市の匠和美建ではここ数年、客寄せの企画をあえて控え、来場者数を限定する方向にある。
「以前は屋台を出したり、ちんどん屋を呼んだこともありましたが、結局、お客様の本音はリフォーム相談がしたい。お祭り企画は準備も大変だし、当日は時間も人も取られる。それならば、リフォームをしたいと考えているお客様の相談にゆったりと乗ったほうが良いと考えました」(松本直也社長)。
結果、来場組数は例年約70組のところ50組程度だったが、現地調査アポイントの見積額は目標の6000万円を上回る7800万円に達した。
新潟市のユウワの新春イベントも、意図的に来場者数を減らしたケースだ。消費税アップの駆け込み需要ですでに案件が集中し、これ以上は対応が難しいとの判断からだ。
「新春のイベントは年間を通じても一番集客できるイベントなのですが、今回はあえて折り込みチラシの部数を減らしました。それでもホームページなどから問い合わせが多く、まだ駆け込み需要があります」(同社担当者)。集客数は前年より少なく、2店舗で190組となった。
姫路では大河ドラマイベントとぶつかる
島根県の西日本ホームは、増改築プラザ松江店、同出雲店の2店舗で新春特別展示現品処分市を11日から14日の4日間開催した。同社ではここ1、2年は大規模改修に特化しており、普段は施工例の入ったデザイン的な広告を展開するが、「今回は久しぶりに商品メーンのチラシを打ったので来場者が少し増えたようです」(宮里輝彦増改築プラザマネジャー)
姫路市のモリシタ・アット・リフォームでは来場者数がやや減少した理由について、「今年大河ドラマの主演を務めるV6の岡田君が、ドラマの舞台となる姫路で当日にイベントを開催した絡みで、そちらに流れた分もあるのではないか」と社内で分析している。
新春初売りの開催結果

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