リフォーム年間売上高21.5億円のロビン(岐阜県岐阜市)では、エクセルと見積もり作成ソフト「イエプロ」を併用し、見積もり精度と業務効率を両立。根拠を明示する独自の「拾い出し表」で他社と差別化し、施主や職人との信頼関係構築につなげている。
ロビン(岐阜県岐阜市)
年商21.5億。12年連続で岐阜県のリフォーム売上高No.1をキープ。岐阜市に本社を置き岐阜県・愛知県の一部でリフォームや不動産、新築の事業を展開する。岐阜県内には5つの拠点を持つ。
岐阜本社 取締役社長
田方雅之さん
入社23年。営業歴22年。2022年取締役社長岐阜に就任。
大垣店 営業
田口琢磨さん
入社7年目。水回り複合工事や外壁塗装工事など、月約20件の問い合わせに対応。見積もりは主にエクセルで作成。
経営管理本部
宮脇佳奈子さん
入社9年目。もともと営業で、現在は営業のアシスタントが主業務。見積もりは主にイエプロ(リフィード)で作成。
デジタル化で作業時間半減
ロビン(岐阜県岐阜市)では、積算で用いるエクセルと、見積もり作成ソフト「イエプロ(リフィード)」を併用し、業務効率化と差別化を両立している。
かつてエクセルのみで対応していた頃は、社内で仕様が統一されておらず、「同じ工事内容でも、営業担当によって異なる見積もりになる」という課題があった。
対策として導入されたのが「イエプロ」だ。あらかじめ工事項目や原価などを登録しておけば、項目を選んで数量を入力するだけで見積もりとプランシートが自動生成される。見積書項目や、原価などが社内で均一化できるようになった。
「ずれはほとんどなく、作成時間は従来の約半分に短縮されました」(宮脇佳奈子さん)
加えて、エクセルのみだった頃は、データの保存場所もバラバラで、社内での情報共有が煩雑だった。過去履歴が探しにくく、他社の見積もりデータを閲覧するのが手間だった。
それもイエプロで解決できた。作成されたデータはすべてシステム上に保存される。部下の指導にあたる田口琢磨さんは「イエプロ内にデータが蓄積されるため、部下の見積もり管理が楽になりました」と話す。
