小川建設(東京都大田区)は、新築住宅施工を主軸に年商45億円をあげる総合建設会社。リフォームは「すまいるステーション久が原」の屋号で、公共・民間リフォームで年間売上高約9億円。見積もり提出後の成約率は、OBでは約9割にのぼる。変更や値引きに柔軟に対応できる詳細な見積書が鍵だ。
ここに見出し変更と値引きに強い詳細見積もり
小川建設(東京都大田区)
年商45億。メインは賃貸マンションの新築事業。リフォームは「すまいるステーション久が原」の屋号で大田区に1店舗。リフォームの年間売上高は約9億円、受注件数は430件。うち3.4億は公共リフォーム工事が占める。
リノベーション部 部長 衣本泰尚さん
入社21年目。新築工事の現場監督に配属され7年。その後リノベーション部へ異動。入社前に専門学校へ通い、二級建築士を取得。現在は一級建築士。
小川建設では、初回の見積もり提示から、細かい工事項目と金額を拾うことを徹底。見積もり提出後の成約率は、新規客で約5割、OB客では約9割だ。
概算見積もりを出さない理由は、金額のブレが生じやすいから。また、一式表記の見積書では変更や値引きへの対応力に欠けるためだ。
施主は「〇〇一式」のなかにどこまでの工事が含まれているか理解できない。
この状態では、せっかく値引きをしても「何をどれだけ引いたのか」が分かりにくく、営業担当の感覚で減らしたのではないか、という印象を与えかねない。
「匙加減の値引きにみえては、逆に不信感を持たれるリスクがあります」
見積もり項目は業種ごとにまとめ、大項目・中項目・小項目と細分化。継ぎ手金物や、駐車場代まで拾う。
ここまですれば、具体的な工事内容と金額が、誰にでも分かりやすい。加えて、後から内容に変更が生じた際にも、どこに手を加えればよいかが一目で分かり、柔軟な対応ができる。施主に安心感を与えるためにも、細かい見積書づくりは欠かせない。
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