マキハウス、新しい耐震・断熱技術で《リ...

　福岡で高級注文住宅をつくってきたマキハウス（福岡県福岡市）。その後、全国の工務店と提携し、数多くのデザイン住宅を手掛けてきたが、つくっては壊す日本の住宅市場に疑問を抱き、リノベーションに注目。簡単でコスト、工期のかからない新工法を開発し、全国の提携工務店とともに「価値ある住まいづくり」を目指している。

遺す家、遺る家

　「『遺（のこ）す家、遺る家』を理念に、100年、200年残る家づくりを目指してきました」（眞木会長）

　福岡で高級注文住宅をつくりながら、工務店向けコンサルティングのカーサ・プロジェクト株式会社を設立。商品住宅「カーサシリーズ」を全国展開してきた。

　そんな中、壊しては建てる日本の住宅市場に疑問を抱いてきた眞木会長。中古住宅のリノベーションも視野に入れた住まいづくりのため、今年1月に東京に拠点を移し、耐震・断熱化の新しい技法に取り組んでいる。

　「成長市場である戸建てリノベに本格的に取り組み、その需要を地域の工務店に獲得させたい。耐震化というニーズは強い。大手の住宅展示場でも耐震を売りに集客を行っている。それを根本的に変え、『探客』という考え方で取り組もうとしています」（眞木会長）

　不特定多数への集客ではなく、耐震化が必要な住宅を自ら探し、営業活動を行うのが「探客」だ。

簡単で低コスト、工期も短い新技法

　今年1月に設立した新会社メイクハウスで、耐震・断熱の新工法を開発してきた眞木会長。

　「耐震補強ガセット、基礎補強シートを開発しました」（眞木会長）