過去最高の1万463人来場 《リフォーム産業フェア2018リポート》
史上最大の361社が出展
7月17、18の両日、リフォーム業界最大級のイベント「リフォーム産業フェア2018」(主催・リフォーム産業新聞社)が開催された。会場となった東京ビッグサイト西1、西2ホールには全国からリフォーム会社や工務店、建材流通などの担当者らが多数来場。その数は2日間で1万463人(受付登録者数)。過去最大となった。ゲート通過数は1万4187人。熱気に包まれた会場には、最新のリフォーム商品や経営サポートツールがずらりと並んだ。
10時台の受付の様子。全国から続々と住関連事業者が来場した
受付登録者数は過去最高。新しい商材を探そうと賑わった(左)
「女子会」も開催し、女性の来場も増えた(右)
「進化形」雨とい登場
21回目となる今回のフェアには国内外でリフォーム関連商材・サービスを提供する361社が出展した。過去最大の数となる。
会場内には所狭しとユニークな商材が並んだ。金属屋根メーカーの元旦ビューティ工業(神奈川県藤沢市)は高性能な雨とい「元旦内樋」を展示した。落ち葉やゴミが詰まらない設計の雨といで、金属、スレート、瓦など、ほとんどの屋根材に対応可能。
ガルバリウム鋼板を採用しており、屋外での耐久性・強度はもちろん、90㎝以上の積雪にも耐えられるほど雪にも強い。
ブースでは屋根と雨といを設置し、流水で落ち葉を流しながら、水だけが雨といの中に取り込まれる様子を展示。広報室室長の山形英子さんは、「軽量の金属屋根と元旦内樋を組み合わせれば、住まいの安全性、耐久性がぐんと高まります。屋根の葺き替えの際に、ぜひご検討いただければ」と話した。
元旦ビューティ工業のブース。高機能な雨といをPRした
木製サッシ広めたい
特注木工製作を行う山崎屋木工製作所(長野県千曲市)は、長野県産の唐松を使った木製サッシ「PLY」を展示した。耐候性・強度に優れ、美しい木目を持つ唐松は、水にも強く、樹脂の約2倍の断熱性を持つ素材。その反面、割れや狂いが生じやすいため、長年にわたり有効活用されずにいた。
そこで同社は、特殊な接着方法で唐松を積層。一定の基準を保ちながら積層することで素材ごとの狂いを相殺させあい、長期利用できる「PLY」を誕生させた。
山崎慎一郎代表取締役は「北欧では70%のシェアがある木製サッシですが、日本ではわずか1%しか市場がありません。しかし木製サッシは、独特のデザイン性に加え性能も兼ね備えている。魅力を一人でも多くの人に知ってもらいたい」と話す。
山崎屋木工製作所の木製サッシ。
「木のサッシ」というレアな商品を展示し注目を集めた
プリンターで独自壁紙
菱洋エレクトロ(東京都中央区)は画像を壁紙にプリントできる巨大な印刷機を展示した。壁紙はポリエステル粘着クロスで、既存の塩ビ壁紙の上から貼ったり剥がしたりが可能。さらに耐水と耐光性をもたせた。同社のICT第1事業本部・太田一郎主幹は、「一部エンドユーザーには大きな需要があるものの全体的には十分とはいえない壁紙の需要喚起に向け、まずは業者様への認知を広めたい。今からです」と語った。
壁紙をプリントする巨大な印刷機を展示した菱洋エレクトロ
インテリアトレンドを発信するコーナーでは個性的な柄物の壁紙を多数展示した
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