建築士の資格持つ筋金入りの"住宅好き"
ハウスメーカーや工務店など300社以上が出展する国内最大級の住宅フェア「朝日住まいづくりフェア2015」が6月5~7日、東京ビッグサイトで開催される。主催会社のトレードショーオーガナイザーズ(東京都渋谷区)、田中洋行会長は「今年は3万5000人の集客を見込んでいる」と意気込みを語る。

約3万3000人が来場した昨年のフェア
同社は、外食業界のビジネス商談展"外食ビジネスウィーク"をはじめとする国際産業見本市の主催企画運営会社。住宅フェアを手掛けたきっかけは、「自分の家を注文住宅で建てたときの作業が楽しくて、30歳の時に2級建築士の資格を取ったほど。家に関する展示会を開く夢を温めていた」と言う。
大学卒業以来、イベント会社でずっと働いてきたが、2003年に独立。まず輸入車ファンのための"スペシャル・インポートカーショー"を主催。これが大成功するや、「今度は住宅展示会を開きたい」と決意。まず"車"の流れでガレージからスタートし、これなら行けると感じて"スタイルハウジングEXPO"を立ち上げた。
このEXPOに"朝日"の冠が付いたのは6年ほど前。「もう少し枠を広げようと思っていたとき、朝日新聞社から話が来た。消費増税前に家を建てたいという市場の動きもあり、一般消費者向けにうまく移行することができた」と振り返る。
今週末開催の同フェアでは、来場者に効率よく出展ブースを見てもらうためのコンシェルジェ・サービスを強化。受付で来場者がこのイベントで何を知りたいかを全部聞き、パソコン端末で見所を表示するシステムを用意している。これは機会損失をできるかぎり避けるのが狙い。
「以前、当社が行ったブライダルフェアでは従来、平均訪問ブース数は1組あたり1.4だったのを、"ご祝儀"付きのスタンプラリーをやったことで訪問ブース数を3.7に増やした経験があります。これは来場者数が2倍以上になったのと同じ。今回のフェアでも来場者の方々が多くのブースを訪問してくれることを期待しています」
今回はさらに、オーダーキッチンのコーナーなど、他にも新たな取り組みをしており、内容をより一層充実させている。「施主とビルダーが出会う場はネット時代でも絶対になくならない。お互いが理解を深め、しかも効率よく出会える場を提供し続けていきたい」

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