リフォーム青山(千葉県市川市)は千葉県市川・浦安に2店舗を構える、創業48年の地域密着店だ。同社は工程表とリンクさせた見積書で、工事の流れを明瞭化、金額の納得感を高めて、成約率約7割を実現している。
工程表と連動する2つのメリット
リフォーム青山(千葉県市川市)
創業48年。千葉県の市川・行徳・浦安エリアに商圏を絞り、地域密着のリフォーム業を展開する。行徳店、浦安店の2店舗で、年間売上高約7億円、工事件数は1500件。
代表取締役社長 吉田充志さん
前職はタイル建材の卸売業。2005年、結婚を機に青山工務店に入社、翌年グループ人事でリフォーム青山へ転籍。2014年に義父の後を次いで2代目社長に就任。
リフォーム青山(千葉県市川市)では平均成約率が7割と高い。理由の1つは、施主が工事内容や工程、金額を理解しやすい見積書づくりにある。
一般的に、施主はリフォームの見積書を見慣れていない。金額の相場感も工事内容や順番も施主にとっては不明瞭。自分が頼んだものが実際にいくらかかっているのか、読み解くのも容易ではない。すると「高い、安い」だけで判断されやすくなる。
こうならないために、同社では「施主目線」で見積書を作成。「工事の工程順」に項目を並べている。
それぞれの工程ごとに「何をするのか」「その工事にいくらかかるのか」が分かりやすく、工事内容への理解が深まる。そのため、金額に対する納得感も高くなる。
「工程表と並べて、流れに沿って見積もり項目を説明していくので、お客様が工事をイメージしやすくなります」
作成側にもメリットがある。工事手順に沿っていれば、項目の抜け漏れが起こりにくい。
以前は現調が甘く、着工後に項目抜けが発覚したこともある。見積もり段階からなるべく細かい品番まで入れる意識が、見積書の精度を上げ、追加費用の発生リスクを減少させている。
自分目線ではなく施主目線の気遣いで、施主の信頼を獲得している。
説明するときは...
見積書と工程表を行ったり来たり
値引き交渉を想定した明朗な価格提示
見積書提示のあと、値引きを要求される場合もある。スムーズに対応できなければ失注の可能性が上がり、かといって何でも値引きしてしまえば、利益が下がる。
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