家具インテリア業界のリフォーム参入 ニトリ・無印・イケアが積極化

　リフォーム業界への参入が加速している家具インテリア業界。ショールーム内にリフォームの相談窓口を設けたり、オリジナルの住宅設備や建材を提供するほか、自社でリフォームの元請けを開始する企業も現れている。今回は8社の動向を調査、リポートする。

オリジナルで勝負

　大手の家具インテリア会社で、特にリフォームに力を入れているのがニトリ（北海道札幌市）。通常の販売店に併設する形で、全国32カ所に住宅設備建材が並ぶリフォームショールームを保有。ユーザーからのリフォームの要望に対応している。

　ショールームにはリフォーム相談窓口を設け、担当者が施主と一緒にプランや設備の仕様を決定。そのほかは同社が商品の販売を行うのみで、工事契約の請負は提携工事店が行う。

　同社の強みはオリジナル商品。トイレやユニットバスなどはパナソニックやアサヒ衛陶といった他社メーカー商品だが、キッチンはニトリオリジナルを用意。価格帯ごとに4種類のバリエーションを持ち、もっと安いもので19万9000円とリーズナブルな価格が売りとなっている。