家一棟まるごと下請けも
住宅マーケットや社会の急激な変化に伴い、建材販売会社のビジネスモデルも大きく変わりつつある。業績拡大には単なる建材設備の販売だけではなく、新たな付加価値を生み出すことが大事だ。今回は愛知県名古屋市を地盤に年商206億円を売り上げるサンコーの加藤秀司社長に今事業で注力している事とこれからについて聞いた。加藤社長は施工力が重要だと語る。
加藤秀司 社長
3割が材工販売
「206億円の年商の内、約3分の1の70億円が工事付きの材工販売。これが極めて大事になってきている」と加藤社長は話す。
同社はあくまで建材販売業が主ではあるが、約1000社いる取引先工務店の支援を強化する一環で「施工」サービスに力を入れている。
ユニークなのは「一棟下請け」事業というビジネスを展開していること。
「70億円の内、30億円弱は工務店から家一棟の施工をまるごと請け負ったものです。現場監督や職人が不足している工務店さんから『この工事は1300万円で仕上げてね』といったように依頼を請け負って、うちの職人が作るんです。職人不足の今、なかなか職方を抱えるのは難しい、施工を外に出しちゃった方が便利という方からご依頼をいただ
きます」(加藤社長)

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