「ウッドショック」がついに終わりの時を迎えるのか。2年以上にわたって高騰が続いてきた木材の先物価格が今、急速に下落している。背景にあるのはアメリカ政府の利上げだ。海外と国内、それぞれの流通業者の声を聞いた。
米着工棟数、4カ月で2割減
米利上げ要因
木材の先物価格が急下降している。米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)では8月の最安値は1000ボードフィート(約2.36立米)あたり470米ドルで、3月3日に記録した1464ドルから68%減となった。300~400米ドルで推移していた2019年に近い水準が見えてきている。
「アメリカの住宅着工棟数が減っているからです」と、理由を語るのは、カナダ産木材の輸出を手掛けるBCウッド日本代表のジム・アィバンオフ氏だ。
「アメリカでコロナが蔓延し始めた頃、在宅時間が増え、住宅ローンの金利が下がったこともあって住宅需要が一気に伸び、世界中で木材の需給バランスが崩れたことがウッドショックの原因でした。そこから高止まりが続いていましたが、現在は状況が変わりました」

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