オンコード(大阪府八尾市)はSNSを活用したウェブ集客が好調だ。2024年3〜8月にかけて内窓600セットを販売し、YKK AP MADOショップパートナーで2024年上半期1位を獲得した。現在、集客の柱となるYouTubeの登録者数は4360人に及ぶ。
2年前に投稿された内窓施工の動画
同社は8年前よりYouTubeを開始。当初は新人に技術指導するための社内向け研修動画として、職人が作業する様子を新人がスマホで撮影。編集した後、YouTubeにアップしていた。現在はエンドユーザーの視聴も増えており、再生回数はサッシの外し方が19万回、内窓に関する動画が15万回と特殊な内容にもかかわらず10万回を超える再生数を獲得している。
動画は3人でチームを組んで撮影と編集を行う。髙木実社長は「常にネタ探しはしています。ガラス廃材を割るといった大掛かりな動画も制作しましたが、再生数は伸びませんでした。それよりも窓や扉のコーキング剤の使い方、主婦向けに掃除を絡めた内容だと再生数が上がります。実用的な動画が求められています」と話す。
現在は月1回程度の頻度で窓やドアのリフォーム、窓の補助金などに関する情報を発信。窓販売の営業に活用している。
「従来は、現地調査が終わってから30分かけて補助金や見積もり内容を説明していました。今では、現調中に動画を見てもらうことで訪問時間が半分に短縮されました」(髙木社長)
動画活用によって業務効率化が進んだことで、売上高は前年比1.3倍となった。
同社はガラスの出張修理サービス「ガラスマート!」も展開。同社が集客と顧客対応を行い、施工は全国のガラス施工会社に依頼している。現在、15都道府県にパートナー業者を擁する。業者専用の窓口を設け、決済方法はネットプロテクションズホールディングス(東京都千代田区)が提供するNP後払いを採用、年間15%の利益を出した。問い合わせから支払いまで対応している。
「ガラスが割れたときにどこに連絡すればいいのか。そのような時の代表的なサービスを作るのが目標です」と髙木社長。今後も、窓まわりのリフォームを考える人向けに動画を作成していく。
髙木実社長
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