田中石灰工業(高知県南国市)は今年、漆喰塗料「タナクリーム」にセルロースナノファイバーを配合し、クラックが発生しにくくなるようリニューアル。8月には第三者機関にて新型コロナウイルスの活性不活化も認められた。
新型コロナの活性不活化も確認
漆喰クリーム「タナクリーム」
今後は職人のみでなく、DIY向けにもより多く漆喰壁を取り入れてもらうことを目指す。
今回、高知県との共同研究により、セルロースナノファイバーを製品に配合。粒子同士の結合が強まったことで、クラックが発生しにくくなり、従来の3倍となる6mmまで塗膜に厚さを持たせることが可能となっている。
同製品に合わせた下地「タナ下地」も開発。古壁、合板、石膏ボードなど多様な壁に利用が可能だ。
また、抗ウイルス性能も見込める。主成分として抗ウイルス性がある消石灰を使った同社の塗り壁は、99.98%の活性不活化が認められた。
「120年の歴史がある石灰の会社が製造する漆喰クリームです。100%自然素材、施工のしやすさ、抗ウイルス性を備えたタナクリームで安心の住まいづくりをしていければ」と石灰事業部の伊吹知之氏は話す。

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