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活況呈す「高級キッチン」市場メーカー各社の個性、鮮明に

活況呈す「高級キッチン」市場 メーカー各社の個性、鮮明に

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8月24、25日に開催されたプロ向けの展示会「ジャパン建材フェア」では、主要メーカー各社が高級キッチンの展示に力を注いだ。クリナップは「セントロ」、LIXILは「リシェルSI」、タカラスタンダードは「レミュー」、TOTOは「ザ・クラッソ」。異なる個性が、静かに火花を散らしていた。

クリナップとタカラがモデル刷新

ステンレスを暗色に

クリナップのセントロは多くの来場者が天板の感触を確かめていたクリナップのセントロは多くの来場者が天板の感触を確かめていた

システムキッチン50周年の記念ロゴを堂々と掲げたクリナップのブースには、中価格帯以下の製品はなかった。代わりにセントロ(CENTRO)が4台も置かれていた。同社は今年6月にモデルチェンジしたセントロを発売したばかり。入り口中央に展示されていたのは、同社の代名詞であるステンレスを天板に使用したキッチンだ。ダークカラーの特殊コーティングが施され、重厚、かつシックな印象を醸し出していた。「上質感のある雰囲気を感じていただければと思っています」と、ブースにいた開発担当者は話す。

奥には硬質アクリル系人工大理石「フォルテックス」をワークトップやシンクに採用したタイプ、セラミックに木材をモチーフにしたデザインを施したタイプを展示。来場者は交互に触りながら素材の感触を確かめていた。クリナップが高級キッチンの販売を伸ばすという方針は、本紙インタビュー時に竹内宏社長の口から語られていた。

「もっと幅広く受け入れられるようにデザインや機能のバリエーションを増やしました。これでリフォーム大賞の1位を取りたい」。同社のシステムキッチンの販売台数こそ前年と横ばいだが、売上高は伸びている。中級価格帯以上のキッチンの販売に注力した結果だ。

なお、竹内社長が言及する「リフォーム大賞」とは弊紙が主催する住設建材のランキングのこと。リフォーム会社の営業マンにアンケートを行い、製品ごとにポイントを集計。順位を付けて発表している。今年の高級価格帯キッチンの1位は、LIXILのリシェルSIだった。

キッチン高級価格帯ランキング※2023年3月27日発行の本紙紙面にて発表。セントロ、レミューは2023年のモデルチェンジ前の製品が対象

リシェルSIの牙城を揺るがすのは

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