デザインで勝負、米有力リノベ企業の実力《米国リフォーム市場リポートvol.1》

～米国リフォーム市場最新リポート Vol.1～
ニールケリーカンパニー

人気デザイナー2人で4億円売り上げ

　オレゴン州ポートランドに本社を持ち、年間に4365万ドル（約48億円）を売り上げるニールケリーカンパニー。フルサービスのリフォーム会社としては全米で3位の規模を持つ（2016年度Remodeling Magazine調査）。同社のシアトルの拠点、ニールケリーデザインセンターを取材した。

シアトルデザインセンターの外観

創業70年5拠点で展開

　ニールケリーカンパニーは1947年設立のリフォーム会社。本拠のあるポートランドから北に約300kmに位置するワシントン州シアトルに同社が進出したのは2011年。同社が展開する5拠点のうち、シアトルデザインセンターは唯一のオレゴン州以外の拠点となっている。現在、この拠点で年間5.5億円を売り上げる。

　同社が行うのは、付加価値の高い設計と質の高い工事を合わせて提供する「デザインビルド」と言われるビジネスモデル。デザインと機能の両方を重視し、平均単価250万円を実現している。

デザインセンターの展示は1年に1回入れ替えを行い、最新トレンドを取り入れている。黒いシンクもトレンド商材の1つ

チーム営業で高額物件獲得

　シアトルのスタッフは総勢30人。そのうち、デザイナーが5人在籍し、消費者からの最初のコンタクトに対してヒアリングとプランニングを行う。デザイナーは完全歩合制で、本契約に至らないと収入が発生しない。