クリーク・アンド・リバー社(東京都港区)は、建築士・工務店と住宅購入検討者をVR空間で結ぶVR住宅展示場「XR EXPO®」1st.stageをこのほど開設した。場所や時間に縛られることなく、双方を直接結べる建築の総合プラットフォームだ。全国の設計事務所や工務店、ハウスメーカーなど30社が出展する。
出展コストはリアルの30分の1
建築士・工務店と住宅購入検討者をVR空間で結ぶ
モデルハウスの外観や内観は「超建築Movie」で確認。ウェブで建物の概要が確認できる。モデルハウスや施主の建物データがない場合でも、必要なデータからCGを作成。CGを元にMovieを作り上げる。
購入検討者は、視聴したMovieからお気に入りの建築士や工務店を選択し、商談に進む。商談時は、建物の材質や性能を3D画像を用いてオンライン上で説明できる「超建築Presenter」を使用。住宅展示場のように建物の細部を臨場感をもって確認したい場合は、VRゴーグルを利用した「超建築Real」を使用する。購入検討者は実際の展示場と同じ感覚で気軽に「試住」ができる。
出展コストは月額30万円。1棟あたりの場所代・建築費・人件費を含めて年間1億〜2億円かかる費用を30分の1に削減可能だ。中小の工務店や建築士個人でも出展できる。
「新築の着工が少なくなる中、建築のDXがなかなか進まない気がします。施主が世代交代している中、事業者の世代交代が遅く、施主に合ったものが提供できていない企業の相談を受けます。この場を、さまざまな悩みが解決できる生態系のようなプラットフォームにしていきたいと考えます」(鈴木謙一氏)
4月末からは、2nd.stageとして購入検討者の検索機能を追加する予定。会員登録のシステムでお気に入り機能も追加し、好きなもののイメージを広げ幅広い出会いが生まれるよう構築していく。
鈴木謙一氏
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