【住宅リフォーム売上ランキング2022】積水ハウス、全国1位
住宅会社の中で最もリフォーム売り上げが大きいのは、積水ハウスグループ(大阪府大阪市)だった。売上高は過去最高の1561億円。本紙は全国の住宅会社のリフォーム売上高を調査。「住宅リフォーム売上ランキング2022」としてまとめた。
売上高は過去最高の1561億円
1位は積水ハウスグループだった。これで、8年連続での首位となる。リフォーム売上高は、前年比11%増の1561億円。前回は減収で1500億円を割っていた。
「戸建て住宅では、『ファミリー スイート リノベーション』等の提案型リフォームや『いどころ暖熱』が好調でした。さらに創エネリフォーム等の環境型リフォームも好評で、大規模リフォームの受注割合が拡大しました。また賃貸住宅では、資産価値を維持し、高入居率と高水準の賃料を実現するリノベーション提案に注力しました」(広報担当者)
今期は初のリフォーム売上高1600億円超えを目指す。
2、3位は、昨年と変わらず大和ハウスグループと住友不動産グループ(東京都新宿区)。なかでも大和ハウスグループは20%増の1447億9000万円で、初の1400億円超えを達成した。3位の住友不動産グループは、8%増の1114億円だった。
ヤマダ、5位に浮上
トップ10のうち、最も伸び幅が大きかったのは、家電量販店「ヤマダデンキ」を運営するヤマダホールディングス(群馬県高崎市)。24%増の727億1000万円で、順位も昨年の7位から2つ上げ5位に浮上した。
同社は全国に180店舗以上を持ち、家電のみならず金融、家具など多種多様な業種に携わるのが強み。「暮らしまるごと」戦略と名付け、家電、家具をリフォームとミックスして販売、提案する。
トップ10の顔ぶれは昨年と変わらなかったものの、順位が上がったのは2社だけ。それが、ヤマダホールディングスと、9位から8位に上がったエディオン(大阪府大阪市)だった。異業種である家電量販店の成長が著しい。
加えて10社中9社が増収、2桁増収が4社。前回、増収企業が1社だった点から比較すると、業績が回復したといえる。
リノベる、38%増で79億円
コメリ、140億円弱で18位
中古リノベ
好調企業も
11〜39位の企業のうち、増収を達成したのは17社。中でも、38%増を達成したのがリノベる(東京都港区)と、JAPAN HOME WAND(愛知県名古屋市)だ。
リノベるは、前期比38%増の79億3000万円で、31位にランクイン。同社は、中古マンション+リノベーションのワンストップサービスを得意とする。
昨年には不動産クラウドファンディング会社のクリアル(東京都台東区)と連携し、中古流通の強化を図る。
「個人向け事業が堅調に推移し、結果に結びついたと考えております」(田形梓氏)
JAPAN HOME WANDは、外壁塗装リフォームを軸とする。前期は、横浜支社、神戸支社を開設するなど商圏を拡大させており、全国に13店舗を展開する。
また今回、ホームセンターを運営するコメリ(新潟県新潟市)が、リフォーム売上高を公開し、約139億7000万円であることがわかった。18位にランクイン。ホームセンターの運営企業の中で2位。工事件数は、約6万件だ。
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