性能向上改修強化で、リフォーム平均単価が10倍、山和木材の地方ならではの戦略

高知県で新築やリフォームを手掛ける山和木材（高知県安芸市）は、性能向上リフォームを強化している。前期は約6000万円のリフォームを受注し、その前の期から4倍に。リフォームの平均単価も、前々期の50万～80万円台から前期500万～800万円へと増えている。

耐震、断熱推進で売上高4倍に

受賞後、単価もアップ

高齢の母が長い時間を過ごすLDKは、明るさと暖かさに配慮。掃き出し窓からの出入りができるようにしている

改修で快適な家を

同社は耐震、断熱リフォームを手掛けることで、案件を伸ばしている。その際、予算が足りない、家全体だけでなく一部だけ改修したいという人には、部分的に性能向上を行うことが特徴だ。

例えば、家族が全員集まるリビングだけ耐震補強や断熱改修をしたり、一階だけ耐震補強をする。特に耐震リフォームは「南海トラフが発生した際に、高知県も影響が大きい」（貞廣圭一郎社長）こともあり、提案している。

価格は500万円台から1500万円まで幅広く、耐震のみの場合は250万円ほどだ。