リフォームを年間100~200件手掛けるスマイル(神奈川県相模原市)は、2階建て中古戸建て1階の断熱、耐震強化に力を入れる。性能向上リフォームを年約30件手掛け、1階を丸ごと改善する家づくりを推進。工事単価2000万円近くの案件も手掛ける。
1階部分をシェルター化
断熱、耐震補強で安心な家実現
施工中の様子。職人が毎回物件を施工していく中で技術力が上がってきているという
施工事例が特別賞
同社は15年前から性能向上リフォームに力を入れ、特に注力しているのが、「1階のシェルター化」だ。これは、1階の断熱性や耐震性を向上させ、同時に住まいの機能を集約すること。そのため、1階をスケルトンにして金物補強や断熱材、サッシ等を入れ替える。寝室などの部屋はもちろん、浴室も断熱化する。
「ただ断熱や耐震の数値を追うのではなく、居心地の良さ、安心して長く過ごせる空間づくりを意識しています。大きいものだと、2000万円のリフォーム単価になることもあります」(井上廣一社長)
今年YKK AP(東京都千代田区)主催の「性能向上リノベデザインアワード2024」で、相模原市の「新磯野の家」が特別賞を受賞した。この物件も、1階部分を性能向上したもの。1階に住んでいた高齢の女性が施設に入り、2階に暮らしていた息子夫婦から「1階を中心に過ごしやすくしたい」との依頼があった。

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