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省エネ効果の数値化で説得力ある提案が実現

省エネ効果の数値化で 説得力ある提案が実現

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物件ごとに温熱計算を行い、その数値に基づいたリノベーションを提案、実現するサービス、それがリコシス(東京都中央区)の提供する省エネリノベだ。そのフランチャイズ加盟社として活躍するマンションリフォーム専門会社・オレンジデザイン(埼玉県さいたま市)の菅原克弘社長にフランチャイズの活用法、その加盟メリットなどを聞いた。

オレンジデザイン オレンジデザインの菅原克弘社長オレンジデザインの菅原克弘社長

省エネ工事に根拠が欲しい

──設立の時からマンションのリフォーム専門、なのでしょうか。

もともとゼネコンの下請け会社で、新築マンションの施工管理として修行してきましたから、やはり得意分野に特化しようと。その後、買取再販の会社でも経験を積み、オレンジデザインに至ります。もともと同業の妻とその父親が立ち上げた会社で、そこに私が合流したかたちです。

当社は2009年設立で、さいたま市の大宮区に店舗を構えています。商圏はさいたま市全域とその周辺で、年間のリフォーム受注件数は70件以上。社員数は8名で、売上高は2024年8月期で2.1億。今期は2.3億を見込んでいるので微増といったところです。リフォーム平均単価は234万円ですが、全面改修のような1000万を超える工事も多く扱っています。 

──不動産会社からの受注が多いのでしょうか。

いや、エンドユーザーからの受注がほとんどです。最初は不動産会社からの紹介とかで実績を積んでいきました。前にいた買取再販会社からのご縁で不動産会社から請け負うこともあって、それが年間10件くらい。残りの60件以上はすべてエンドユーザーからのです。

うちのメインターゲットは、65歳くらいのマンション所有者。ライフステージに応じて居住空間を変えたい方々の相談にのり、間取り変更、和室から洋室へのリフォームなどを積極的に行っています。 

──ホームページの施工事例を見ても、デザイン性の高さを感じます。

設備はタカラスタンダード(大阪府大阪市)の製品を採用することが多いです。システムキッチンや洗面化粧台をホーロー素材に変えるだけで、お客様の反応もいいですね。そういった設備や表層にもこだわりながら、うちが最も大切にしているのが、やはり壁や床の中までの改修。配管の交換や、断熱性を高めるリフォームですね。

断熱リフォームも、最初はうち独自でやっていたのですが、どんな工事で、どのくらい省エネ性能が上がるのが、曖昧なまま進めていたんですよ。壁に発砲ウレタンを吹き付ける時も「新築が厚さ25ミリだから、同じでいいか」みたいな。そうではなく、裏付け、根拠のある省エネ工事はできないか手探り状態だった時にリコシスさんの省エネリノベフランチャイズを知り、迷わず加盟しました。

オレンジデザイン 鴻巣市の築19年の物件のシステムキッチンには、ホワイトの面材が美しいタカラスタンダード「エーデル」を使用鴻巣市の築19年の物件のシステムキッチンには、ホワイトの面材が美しいタカラスタンダード「エーデル」を使用 

大手に負けない提案が実現

──リコシスのフランチャイズに加盟して、実際どのような変化がありましたか。

お客様への提案に、一層自信が持てるようになりましたね。うちは初回の現調の時、やれることと、やれないことを全部洗い出すというスタンスを徹底しています。壁の中、床の下がどんな状態か知りたい時は、2度目に訪問した時には穴を開けさせていただいて確認します。

そうやって状況を確かめた上で「この断熱工事を行えば、これだけ暖かくなって、光熱費も下がりますよ」といったメリットを数値で出せるようになりましたから。うちが競合する会社は大手さんが多いんですけど、そこに負けない提案ができている自負はあります。

──数値まで提案できるようになって、お客様の反応も変わりましたか。

変わりましたね。内窓設置に加えて、壁には「AIB(アイビー)工法」、床には「シーフェル」といった断熱製品の提案にも、数値的根拠があるので説得力がありますし。工事する際は建材もリコシスさんから提供していただくのですが、コストもそれほど高くない分提案しやすい、というのもメリットですね。

まだ実現には至っていませんが「ダクト式全熱交換型換気システム」はやりたいです。室内空気の温度、鮮度を快適に保つことができるわけですから、魅力ですよね。

──省エネリノベの普及が、御社の業績にもつながるわけですからね。

そうですね。うちはウェブからの問い合わせがほとんどで、チラシとかの集客も特にせず年間70件以上受注することができています。さらに省エネリノベの実績を増やしてホームページなどで発信していけば、手掛けるリノベの「質の高さ」がアピールできて、反響も増えると思うんですよね。そうすれば、うちのような少数精鋭でも、新規エリア開拓をしなくてもシェアは増やせるだろうし、年商も3億は目指せると思っています。

うちは買取再販の会社からも仕事をいただいていますが、そういった会社にも省エネリノベはもっと認知されていくべきだと思いますね。リノベのメリットを明確にアピールできれば、販売もスムーズになると思いますから。 

問い合わせ先

46336_02.jpg株式会社リコシス(東京都中央区)
電話番号 03-6262-6633

会社紹介

省エネリノベーションに対応した商品開発やFC事業を通じて、既存住宅ストックの断熱化、省エネ化を推進します。日本の暮らしを快適に、省エネリノベーションをあたりまえに、時代の空気まで変えるイノベーションを起こしていきます。

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