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佛庄総本店、築50年以上の空き家を改修【空き家ビジネス】

佛庄総本店、築50年以上の空き家を改修【空き家ビジネス】

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古民家の改修事例。梁や窓などは残しつつ、耐震補強や断熱改修をして住みやすく古民家の改修事例。梁や窓などは残しつつ、耐震補強や断熱改修をして住みやすく

空き家問題をビジネスで解消するVol.38

370年以上続く仏壇店の佛庄総本店(三重県鈴鹿市)は2023年から、空き家の総合相談窓口「築古stock」(ちくふるストック)を設置している。自社で空き家の改修を行うほか、遺品整理業者・司法書士などとのマッチングも支援。空き家問題に悩む消費者に、活用方法を幅広く提案している。

造り付け仏壇の提案も

平均単価1500万
〜2000万円

同社の創業は1652年。三重県で仏壇・仏具の製造販売、建築物の設計などを行っている。2023年4月からは、11代目・川喜田渉社長が中心となり、空き家の相談窓口事業「築古stock」も開始した。従業員数は7名。売上高は非公開。

同事業で提供しているサービス内容は、大きく2つ。1つ目は、空き家の改修だ。築50年以上の古民家を中心に、住宅や飲食店などに改修している。川喜田社長は古民家・空き家を専門とする一級建築士で、三重県木造耐震診断士や住宅性能評価員など、住宅に関する多数の資格も保有。建築設計から施工管理、引き渡しまでを、自ら行う。工事は、地元の大工や工務店に依頼。平均改修単価は1500万〜2000万円で、現在は年間3棟ほどを手掛けている。

2つ目は、空き家問題に関する専門家の紹介。同事業では、地元の遺品整理業者や司法書士などと提携。空き家の相続や処分、遺品整理などを検討している消費者に、該当する事業者を無料で紹介している。提携先からも紹介料は受け取っていない。「建築と不動産、仏壇の処分、墓じまいはうちでできるので、できないところは外部の専門家におつなぎしています。提携先のお客さんから、リフォームの相談をいただくこともあります」(川喜田社長)

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