(写真:遮熱工事の専用ページで性能をアピール(いらか))

1つの事業に依存することのない安定した経営を目指し、新事業に乗り出すリフォーム会社が増えている。屋根工事会社のいらか(神奈川県平塚市)は、昨年から非住宅の遮熱工事に進出。リノベーション事業を展開するアルティザン建築工房(北海道札幌市)は、中古住宅を民泊施設にリノベーションする事業を新たに開始した。
◎いらか
非住宅を新たな経営の柱に
神奈川県内で屋根工事などの事業を展開しているいらか(平塚市)は、非住宅の遮熱工事に取り組んでいる。2025年9月期の会社全体売上高約4.5億円のうち、約2億1000万円が一般住宅の屋根リフォーム、約2億円が新築住宅の屋根工事となっている。いずれも一般の住宅を対象にした事業であるため、非住宅の事業を新たな経営の柱にしようと考え、非住宅の遮熱工事に進出した。
遮熱工事の対象となるのは、神奈川県内の工場や倉庫などを保有する法人。前期は約10件の施工実績があり、合計で約4000万円の売り上げとなった。平塚にある日産自動車(神奈川県横浜市)の工場の屋根にも施工した。
遮熱工事に使用するのはライフテック(岐阜県各務原市)の「サーモバリア」という遮熱シートだ。アルミ純度の高さが特徴で、太陽光の輻射熱(ふくしゃねつ)の97%をカットする性質を持つ。屋根の上か下にシートを貼るだけなので、施工も決して難しくはない。「遮熱工事のニーズは以前から高かったのですが、価格の高さがネックになっていました。サーモバリアは1平方メートルあたり3000〜5000円程度が目安。今まで主流だった塗装による遮熱に比べて安く、そこまで予算がなくても施工できるのが大きいですね」と同社の成田祟社長は語る。
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