ワシントンDCに本拠地を置く、米国最大級の住宅業界団体「ナショナルアソシエーションオブホームビルダーズ」。通称NAHB(ナーブ)と呼ばれるこの団体には14万人もの住宅のプロが加盟。リフォーム部門である「リモデラーズカウンシル」には約5万5000人の会員がおり、スキルアップ支援のための資格運営などを行っている。チェアマンであるロバート・クライナー氏と、次期チェアマンであるティム・シグレー氏に米国のリフォーム市場について聞いた。
次期チェアマン ティム・シグレー氏/チェアマン ロバート・クライナー氏
中小・零細が地域で奮闘
40兆円と言われる米国のリフォーム市場。いったいどれだけのリフォーム会社があるのか。シグレー氏は「住宅メディア事業を手掛けるハンレーウッド社によれば80万社あるといわれています」と話す。そのうち、従業員がいるのは約8万社で、残りの約72万社のほとんどがスタッフ数ゼロだという。シグレー氏は「リモデラーの多くは、一人と一台のトラックと一匹の犬(笑)」という。
彼らの多くは、塗装、サイディング、デッキ、キッチン、タイルなど得意分野がある専門工事会社。複合的なリフォーム工事の場合、そのプロジェクトごとに集まって来るという形式だ。

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