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「デザイン」「眠り」「シャワー」にこだわり
宮城県仙台市の広瀬通に、ユニークなカプセルホテル「ナインアワーズ」がある。従来型のカプセルホテルのイメージを一新するその個性的なデザインと 「眠り」「シャワー」という機能にこだわった点が評価され、今話題を集めている。プロデュース・運営を手掛けるナインアワーズ(東京都港区)は、事業パートナーと共に既存のビルをコンバージョンしてこの独自のホテルを次々と生み出してきた。新築も含めると京都、北新宿、成田、仙台の4つ展開しており、今後もさらに数を増やしていく方針だ。渡邊保之執行役員に聞いた。
ナインアワーズが入るビル
エントランスを含め、室内は白、グレー、黒でまとめている。シンプルで清潔感のある内装だ
不思議な寝室140室
仙台市の「ナインアワーズ」は9階建てビルの2~3階フロアで営業している。
特に目を引くのが従来のカプセルホテルというイメージとかけ離れた見た目だ。特に睡眠するブース「Sleep Pod」は丸みを帯びた不思議な形状。これが140室びっしり並ぶ空間は圧巻だ。
丸みを帯びた寝室「Sleep Pod」。従来のカプセルホテルというイメージとは全く別物。室内は眠り心地の良さを追求した設計
これは、プロダクトデザイナー柴田文江氏がデザインし、コトブキシーティングというカプセルホテルメーカーと共に開発したもの。渡邊執行役員はこのようなデザインにしている理由についてこう話す。
「私どものコンセプトの一つがこの『デザイン』です。この見た目が気になって泊まってみたいという人も多くが写真を撮っていきます。やはりカプセルホテルというとなんとなく酔っ払ったおじさんが泊まるようなあまり印象の良くないイメージを持っている方が多いかと思いますが、そういうものとはまったく違うコンセプトで作っています」。
そして良く眠れるように「睡眠」にもこだわる。このブース内自体もセミダブル程度の広さがあり、一般的なカプセルホテルよりも広い。さらにまくら、マットレスも専門メーカーと共同開発し安眠を追求している。
広々シャワー、在来工法で
そしてもう一つのこだわりが「シャワー」。シャワーブースは1m×1mというシャワーを浴びるには十分の広さをとるため、ユニットではなく在来工法で作っている。シャワーヘッドなどの機器も高グレード商品を使い、快適性・高級感を意識して設計されている。

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