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《リノベーション物語》市のシンボルビル「アメリカヤ」を再生

《リノベーション物語》市のシンボルビル「アメリカヤ」を再生

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リノベーション物語ロゴアメリカヤ

 山梨県韮崎市のシンボル的ビル「アメリカヤ」を、地元出身の建築士がフルリノベーションして複合施設ビルに生まれ変わらせた。アトリエいろは一級建築士事務所(山梨県韮崎市)が設計・監理を行い、同ビルの運営も担う。あえて古い建材やインテリアをセレクトし、リノベ箇所を分かりにくくした。

アトリエいろは 屋上にある「アメリカヤ」の看板は、そのまま残している屋上にある「アメリカヤ」の看板は、そのまま残している

フルリノベでもレトロ商品を採用

 この建物は1967年、移動販売などで有名な名物店主・星野貢氏( 故人)が所有していた5階建てRC造りの宿泊施設兼土産屋。1階は土産屋と食堂、2階は喫茶店、3階は住居で4、5階は旅館だった。

閉店以降は、誰も使用することがなかったため半ば放置状態だった

アトリエいろは一級建築士事務所
千葉健司 社長

 リノベの最大の特徴は、あえて「古さ」を残したこと。「当時の面影をできるだけ残すことに力を入れました。古き良き窓やドアは極力残し、新しいものと馴染むデザインになっています」(千葉健司社長)

 例えば、各階には当時のドアや窓が残っている。リノベで付け替えた建材も、竣工当時に近いデザインの商品を買った。ドアの窓ガラスには凸凹模様が入り、ドアの取手は錆びている部分もあるが、実は古いものを使ってつくっている。 らせん階段や屋上の看板は、当時のままだ。「竣工当時の窓やドアは、お金で買えない価値があると考え、50年以上前のデザインを活用しレトロなパーツを集めました」

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