- トップ
- > 中古住宅・リノベーション
- > フラットエージェンシー、京町家再生でリノベ8億円弱
物件を借り上げ、家賃の7割前払い
京都府内の京町家を次々と再生するのが、フラットエージェンシー(京都府京都市)だ。売上高は21億円で、その内リフォームやリノベーションは8億円弱だ。これまでに再生した京町家の数は、累計で350棟以上。同社がこれだけ京町家をリノベーションできる理由、それは「家賃一括前払いスキーム」にある。
明治期に建てられた平屋7棟、約200坪の敷地面積をリノベ
前払い家賃スキーム活用、オーナー負担減らす
同社がいう「京町家」とは、昭和25年以前に建てられた建物を指す。京町家の再生は2000年から行っており、年間10棟以上のペースで累計350棟を手掛けている。
同社が多くの京町家再生を手掛けられる理由は「家賃一括前払いスキーム」にある。
左から吉田光一会長、吉田創一社長、今井毎好氏
この仕組みはまず、同社がオーナー所有の町家を10年間借り上げる。借り上げ額は一般家賃相場の約7割。たいていの場合、その額を前払いでオーナーに渡すのだ。オーナーはそこから改修費用を出す。
「京町家の所有者は高齢者が多く、手元の資金が少ないことが多い。そこでこのスキームを生かし、改修資金を出せるようになります」(吉田創一社長)
残りの約3割の家賃は月々オーナーに支払う。 同社がホテルや店舗として運営し、その宿泊費や賃料が同社の収入になる。 投資回収期間は基本10年だ。リフォーム費用は低くても700万~800万円。
この記事の関連キーワード : フラットエージェンシー 中古住宅・リノベーション 京町家 京都府京都市 再生 売上高

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1654号(2025/06/23発行)36面
-
1653号(2025/06/16発行)13面
-
1653号(2025/06/16発行)5面
-
1653号(2025/06/16発行)3面
-
1653号(2025/06/16発行)17面