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新築ではなく中古で稼ぐ時代に
新たなユーザー層が誕生
新築戸建ての着工棟数が減少する一方で、中古戸建ての買取再販事業で業績を伸ばしている会社がいる。今回は年間150戸を超えるリノベーション済み中古戸建てを販売する2社に話を聞いた。
◆グランディハウス ターゲットは築浅物件
作業と時間を短縮
年間1355棟の新築住宅を販売するグランディハウス(栃木県宇都宮市)のグループ会社である中古住宅情報館(同)は、前期151戸のリノベーション済み中古住宅を販売した。そのうち、92%が戸建て住宅だ。平均販売価格は1589万円。同社は2つのこだわりを持って事業を展開することで、戸建ての買取再販で実績を上げている。
築浅中古でローコスト新築に対抗
1つ目のこだわりは、築浅の戸建て物件に特化すること。同社が扱う中古戸建ての平均築年数は22年となっている。築浅にこだわる理由は、リフォームにかかる手間とリスク。築古物件の場合、外装や躯体の劣化の補修はもちろんのこと、古いライフスタイルをベースに考えられた間取りを現在のニーズにマッチしたものに変える必要がある。
そして、建物自体のスペックが低く、十分な耐震性能や断熱性能を持たせることが困難、もしくは大掛かりな工事が必要なケースも少なくない。そのため、リフォーム費用や工期が多くなりがちで、価格競争力が弱い上に、1件ごとの事業期間が長くなり収益性も下がってしまう。さらに、スペックや劣化の面から販売後の保証についてのリスクまでついて回ることになる。
「価格と性能を考えると、築浅のリノベーション戸建て以外では、ローコストの新築戸建てとまともに戦うことは難しい」と島田充雄社長は話す。
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