北海道の北王、性能向上リフォームを強化でリフォーム売上高5億円【企業研究】

北王は、北海道札幌市で1999年に設立した新築・リフォーム・不動産業などを手掛ける建築会社だ。新築事業が売上の7割弱を占めるが、最近はリノベ事業を伸ばしている。「性能向上リノベーション」に加え、中古住宅を購入してリフォームする「中古リノベ」需要にも対応できるのが強み。また新築も同部署で担当できることから、中古リノベか新築かで流動する顧客も獲得している。

若い層の中古戸建の購入・フルリノベの依頼増

年間 90棟、平均単価は戸建てで870万円

「性能向上リノベーション」で多数受賞

同社は札幌市と帯広市に拠点を構え、2024年6月期の売上高は30億円。そのうち新築が約20億円、リフォーム・リノベーションは5億1330万円と新築の比率が高い。そのほか不動産が2億〜3億円、家賃収入と管理で約2億5000万円、また帯広で行っている介護事業が5000万円。全体の7〜8割を札幌で売り上げている。

売上比率は低いが、リフォーム・リノベーション事業は現在、同社が注力している事業だ。単なる住宅の補修ではなく、性能を新築並み、あるいは新築以上にする「性能向上リノベーション」に取り組んでいる。気候の厳しい北海道でも家を暖かく、頑丈にするため、最低基準を断熱性能が等級4、推奨基準を断熱性能がHEAT 20G1レベル相当、耐震性能を耐震等級2に設定。LIXIL、TOTO、トクラスなどが主催するリフォームコンテストなどで多数受賞している。