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リノベーションや不動産事業などを手掛け、サウナ・宿泊事業を開始したのがリノリビング(福岡県福岡市)だ。2月に築47年のビルの1室をリノベーションした個室サウナを開業し、初夏には個室サウナ付き宿泊施設をオープンする。収益性の高い活用方法として、不動産投資家やオーナーに提案していく。
テーマは茶室、畳敷きに
年商は10億円
「和の静寂」は茶室をテーマとしている。にじり口をイメージした入口を設計した
「温冷交互」は水風呂を併設した
同社は不動産事業を展開するリビングホールディングス(同)のグループ企業で、リノベーションや不動産事業などを展開している。リノベーション事業ではエンドユーザー向けに戸建てやマンションの改修、法人向けに店舗などの非住宅の改修に対応。不動産事業では不動産の売買や賃貸、仲介、管理、買取再販、不動産オーナー向けに空室対策コンサルティングを行っている。主な商圏は福岡市内。2024年5月期の売上高は約10億円、そのうちリノベーション事業の売上高が約8億円を占める。
今年2月に築47年のビルの1室をリノベーションし、個室サウナ「SAUNA Giraffe 南天神」をオープンした。最大の特徴は素材や設備を選び抜いたことだ。
茶室がテーマのサウナ「和の静寂」では、茶室の客用の小さな出入口であるにじり口をイメージした入口を設計。アンティークの大川組子を室内のインテリアに採用し、和の雰囲気を楽しめる。利用者がサウナストーンに水をかけるセルフロウリュの水は炉釜に入っており、柄杓で掬ってロウリュする。サウナ室内には畳が敷かれており、和の素材を肌で感じながらサウナを楽しめる。
また、水風呂を併設したサウナ「温冷交互」はコンクリート調のスタイリッシュな空間だ。末竹泰典社長は「熱ければすぐに水風呂に入れるため、サウナが苦手な人でも楽しめると思います。そうした要素を取り入れることで、ファンを増やしたいと思います」と説明する。さらに設備も重視した。同施設にはエストニアのサウナメーカー「HUUM(フーム)」の電気サウナヒーターを導入している。低温で高湿であるスチームサウナを採用することで、ドライサウナが苦手な人にも楽しんでもらうことを狙う。料金は1名、2時間の利用で6500円。

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