広島建設(千葉県柏市)は、千葉県北西部を拠点に東京都、埼玉県、茨城県まで商圏を伸ばし、年間約650棟の住宅を建築するビルダーだ。1968年の創業以来、注文住宅をメインに事業を拡大。公共施設・大型建築物の建設、介護事業など多角的に展開し、売上高は282億円に上る。
千葉県西部から関東へ拡大し、年650棟
3事業を展開
同社が主軸としている事業は主に3つある。1つ目は、注文住宅や分譲住宅とリフォームなどの「住宅事業」、2つ目は土地の売買、賃貸住宅の建設などを行う「不動産事業」、3つ目は公共施設や大型建築物を建設する「特建事業」だ。「私たちはこれらを『3本の矢』と位置づけ、地域に根差した住まいの専門家として、住まいに関わる多様なニーズに、包括的なサービスで応えてまいります」(島田秀貴社長)
グループ会社に住宅・不動産事業を展開するエステート住宅産業(栃木県宇都宮市)や東昭建設(同矢坂市)、中島ハウス(千葉県市原市)、住宅リフォームやビルメンテナンスを行うエステート管理サービス(栃木県宇都宮市)、介護事業を展開するセナリオライフ&ウェルネス(千葉県柏市)もある。ほか、太陽光発電や風力発電事業も手掛けている。
広島建設単体での直近3年間の売上高は2022年3月期が246億円、2023年3月期が257億円、2024年3月期が282億円と伸ばしてきた。過去12年連続で増収を果たしていたが、2025年3月期は前期比微減となる見通しだ。「大型案件の影響が大きく、前期は福祉施設の工事が2件あり、計23億円の売上高がありました。現在も10億円以上の工事を着工していますが、完工に至るまでは時間がかかるため、2025年3月期の決算には反映されていません。住宅については堅調に推移しています」(島田秀貴社長)

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