スミタス、リフォームプランに住宅診断盛り込む《リフォーム産業フェア 経営セミナーリポート》
不動産業からワンストップ経営へ
スミタス(北海道札幌市)は、2016年に社名とブランドを一新。「不動産も住宅販売だけでは立ち行かなくなる。当社は不動産流通をはじめ建築、デザイン、中古住宅のリノベーションなどワンストップ経営を目指す」。そう語るのはスミタスの佐藤直樹社長。30年近く前に不動産流通業からスタートしたスミタスが目指す経営について解説した。
【講師】 スミタス 佐藤直樹 社長
【タイトル】 「ブランド化×質の追求」で売上35億円、地方都市で確立した住領域の多角化戦略
消費者に寄り添うブランド戦略
「不動産業界に対しては、意見を十分に聞かない、または開示する情報量が少ないなどの不満を持つ消費者が多い傾向がある。このようなイメージを一掃したかったのです」(佐藤社長)
スミタスは、不動産流通業として平成元年創業。以前から従来の手法では立ち行かなくなると危機感を覚えた佐藤社長は、組織や経営などのあり方を模索。消費者から必要とされる会社へと、自社の改革に着手してきた。かねてより不動産流通以外にも資産運用や建物診断、リフォームなどに展開していた各事業を分社化。各業務のスピードアップを図るとともに責任を明確にするのが狙いだ。また同時に分社化した不動産やリフォーム、インテリア部門をワンフロアに統合した事務所を札幌市内3カ所に置き、互いに協力しあう仕組みをつくりだした。
事務所は2階に、1階には提案型のショールーム「スミタスプラザ」を展開。来店者のあらゆる住まいの相談に対して、各事業部の専門家が応じるワンストップの対応を実現した。また「スミタスプラザ」を紹介したCMを制作。「住まいや暮らしの悩みをマルっとご相談ください」と、住まいに関することなら分け隔てなく、あらゆる相談にまるごと応じるショールームと宣伝。親しみやすく、消費者に寄り添うイメージを定着させるブランド戦略の一環だ。
インスペクションから始まる新たな不動産流通
新築住宅と異なり、既存住宅は安価であらかじめ住環境のチェックがしやすいメリットがある半面、新築を良しとする根強い文化や経年劣化などによる品質への不安、また見た目の汚さなどでマイナスイメージも大きい。

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