パッシブデザインで快適なくらしを
パッシブデザインによる住環境プロデュースなどを行うチームネット(東京都世田谷区)。快適な家づくりに必要なのは「体感温度」のコントロールだと話す甲斐徹郎社長が、家の中の熱環境を整えるための外環境の生かし方や、大口受注につなげる提案のコツについて語った。
【講師】 チームネット 甲斐徹郎 社長
【タイトル】 外環境を活かし暮らしを変える、エクステリア リノベーションのすすめ
人と環境との関係性が「体感」を決める
「室温が28℃の家は暑いでしょうか?涼しいでしょうか?日よけがない家、日よけのある家、緑で覆われた家、室温斐社長)
同じ室温でも体感温度に差が出る理由について考えてもらいたい、と話し始めた甲斐社長。たとえば金属と布地の表面が同じ温度でも、触ったときの感覚では金属の方を冷たいと感じるのは、材質によって体感温度に差が出るからだ。
「体感温度は、体から熱が逃げていくときの移動スピードで決まります。金属は熱を伝えやすいので冷たく感じ、布などの空気を含んだ物は熱を移動させにくい。つまり、断熱性が高いということですね」(甲斐社長)
住まいを快適にするために必要なのは、熱の移動スピードのコントロール。人間の体と、それを取り巻く環境の関係性を考えることが大切になる。
直射日光防止には植物利用がポイント
「パッシブデザインとは、建物の構造や材料を工夫して熱をコントロールする手法です。一方、断熱設備や空調装置などで熱コントロールをする方法をアクティブデザインといいます」(甲斐社長)
床や壁、天井などの表面温度と気温との平均値が体感温度。たとえば周囲の表面温度が50℃で気温が30℃のとき、体感温度は40℃ということになる。つまり、家の中が暑くなるのは気温そのものではなく、室内の表面温度が上がることが原因なので、それを下げる方法を考えれば良いのだという。

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