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ノオト、再生の先にある事業スキームとは...

2017年7月11日(火)~12日(水)

ノオト、再生の先にある事業スキームとは《リフォーム産業フェア 経営セミナーリポート》

東京ビッグサイト
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地域全体を活性化させる仕組みづくり

 これまで60棟以上もの古民家を再生してきた実績を持つノオト(兵庫県篠山市)。荒れるままだった古民家をホテルや宿、レストランなどにリノベーションして収益を上げられる事業スキームについて、藤原岳史理事は「周辺のコミュニティとうまく共存し、地域全体を活性化させる仕組みづくりがポイント」と解説した。

ノオト ノオト 藤原岳史 理事

【講師】 ノオト 藤原岳史 理事
【タイトル】 地方創生の鍵は古民家にあり 兵庫・篠山の空き家60棟を次々再生させた仕掛け人が地方の未来を語る

古民家再生は日本の伝統文化を守ること

 地方の農村などに行くと、住む人もなく荒れたままの建物は少なくない。特に荷車が入るような広い土間や囲炉裏、高い天井など、その地域の暮らしを反映した古民家と呼ばれる建物は、日本全国に150万棟余り存在するという。

 「その土地のお祭りや神社を中心にした文化、暮らしや人々の人柄などを色濃く反映する古民家は、日本の伝統文化の宝庫ともいえます。それらを残し、うまく活用する方法はないかと考えました」(藤原理事)

 用途に関係なく、改修は原則その古民家がもっとも繁栄していた時代に戻すのがポイント。ただし風呂やトイレなど、水まわりは快適に使える最近のスタイルにする。

利益の出る、事業スキームの確立

 同社は、持ち主から古民家を無料で借り受け改修。それを事業者にサブリースし家賃や売上歩合を請求し、改修にかかった費用返済にあてる仕組みだ。あくまでプロデュースの立場で、ファイナンスやデザイン、改修にあたる工務店などは、その地元の企業が担う。

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